チョークの作り方の前に、チョークの種類を説明します。
チョークには原料により2種類あります。ひとつは炭酸カルシウムチョーク、もうひとつは石膏チョークです。
炭酸カルシウムチョーク
炭酸カルシウムという原料を主に使って作られたチョークで、書き味は硬めです。
このチョークは炭酸カルシウムとのりと水を混ぜて、紙ねんどぐらいの固さに機械で練ります。練ったものを丸い筒状のノズルから押し出して、チョークの長さに切り、乾燥させて製品にします。
石膏チョーク
焼石膏(硫酸カルシウム)という原料を主に使って作られたチョークで、炭酸カルシウムチョークよりもやわらかい書き味です。
このチョークは焼石膏と水を混ぜてチョークの形をした金属の型に流し込みます。しばらくすると、焼石膏と水が化学反応をおこして自然に固まります。固まったら、型からぬきだして乾燥させて製品にします。
お家でチョークを作る場合、炭酸カルシウムチョークは原料も手に入れにくく、手では練ることは難しいと思います。石膏チョークのほうが簡単に作ることができます。
<石膏チョークの作り方>
文房具店で教材用石膏というものを取り寄せてもらってください。1kg入り300円ぐらいで買えると思います。あとは水と型のかわりになる筒状のもの(ホームセンターなどで売っている塩ビの薄いシートを丸める、ジュースや飲料水などのプラスチックの容器の底を切って使うなど、工夫してください。)、型を立てるための土台(油ねんどなど)、はかりがあれば簡単にできます。
1.石膏と水を1:1ぐらいの割合で混ぜる。
2.よくかき混ぜて、ちょっとねばりが出たころに型に流し込む。
3.固まるまでしばらく放置する。
4. 固まったら型をはずし、屋外で乾燥させる。
これで出来上がりです。石膏と水の割合やかき混ぜる時間を何度かやってみてちょうどいい条件を自分で探してください。石膏は多少余分に買っておいたほうがいいかもしれません。
絵の具で色をつけることもできます。石膏と水を混ぜるときに、水に絵の具をとかしておけばできます。ただし、学校で使う絵の具では薄い色しかできません。
チョークの歴史やチョークが固まるしくみは
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「手作りチョークセット」
チョーク作りに必要なものがすべてセットになった製品もございます。
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